小・中・高等学校でのプログラミング教育実践

書籍
小・中・高等学校でのプログラミング教育実践 ─問題解決を目的とした論理的思考力の育成─
一般社団法人日本産業技術教育学会
九州大学出版
2019/9/12

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インターネットを介した仮想空間と生活における現実空間が融合した新たな社会 (Society5.0) が始まろうとしています。それに伴って新しい社会に合わせた情報教育が社会的に必要となり、2020年度から学校教育においてプログラミング教育が必修化されます。これまで主に中学校の技術・家庭科 (技術分野) と高等学校の情報科で行われていたプログラミング教育ですが、これからは小学校から高等学校まで一貫した教育が行われます。本書は、小・中・高等学校を通したプログラミング教育実践を扱う最初の書籍であり、学校種や教科を超えた幅広い方々にとって必携の書です。

第1部では総論として、小・中・高等学校でのプログラミング教育の背景と、学習指導要領改訂を踏まえた小・中・高等学校での情報教育の現状と将来について解説しています。

第2部では小学校におけるプログラミング教育を取り上げます。プログラミング教育の位置付けや教育的意義、身につく資質・能力について概観し、情報科学と情報技術の観点から評価する方法を提案します。続いて2年生から6年生を対象とした7件の実践例を紹介します。算数、理科、社会、音楽、総合的な学習と様々な教科に組み込まれた実践例で、予算やセキュリティの観点からパソコンの導入が難しい学校でも参考にできる、パソコンを必要としない実践例も含まれています。

第3部では中学校におけるプログラミング教育を取り上げます。小学校でプログラミング教育を受けてきた生徒たちに対してどのような教育をすべきなのか、教育の接続の要点を検討したうえで、様々な実践例が示されます。「計測・制御に関するプログラミング」3件、「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツによるプログラミング」4件の実践例に加え、「生物育成の技術」と組み合わせた実践例も紹介します。

第4部では高等学校におけるプログラミング教育を取り上げます。中学校から高等学校へのプログラミング教育の接続での注意点を示し、プログラミング教育を行ううえで押さえておくべきデータ構造の基礎知識を概観します。コミュニケーションツールを利用したもの、ビッグデータを活用したもの、情報セキュリティの暗号化を題材としたものなど、多彩な実践例を紹介します。

プログラミング教育に携わる先生方には、ご自身がされる1年間または3年間のみならず、9年間または12年間の学校教育の流れのなかにご自身の授業を位置づけるために本書をご活用いただけますと幸いです。

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